前朝日町議会議員
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2025-11-08

生活保護減額違憲判決 国は減額分を補償すべきである

 厚生労働省は7日、2013年から2015年の生活保護基準の大幅引き下げを違法としていた最高裁判決に対応するため設置していた専門委員会が、減額分の追加支給を全額ではなく一部にする案を公表した内容を、厚労省案として提示した。
 専門委員会には原告、弁護団が除外されており最高裁判決を捻じ曲げたものということがいえる」。裁判の争点となった国家賠償については判決では請求棄却が多数であったが、生活保護が下げられたのは事実であり、政治の責任で保障するのは当然である。 
 この時の生活保護基準の引き下げは自民党の選挙公約を厚労相が忖度して実行したものとされており、高市首相や片山蔵相は減額に声を上げていたのが自民党政治の願いであったということでしょう。

2025-11-07

9月の実質賃金1・4減 9カ月連続マイナス 国民の生活はさらに貧しくなる

 厚生労働省が発表した9月の毎月勤労統計調査によると、実質賃金は前年同月比で1・4減である。多少賃金が増えても物価高で実施賃金は9カ月連続のマイナスになっている。 
 高市政権は国民よりトランプ政権の方が大切なようで軍事費の増大には躊躇していない。24年度の労働分配率は51年ぶりに低水準になっており、特に大企業は2012年度の53・4%から24年度は37・4%と大きく減っている。減少した分が株主配当や役員賞与、内部留保にすり替わっている。
 高市政権は大企業、株主優先の方針を変えようとしないばかりか、アベノミクスの継続を進めるとしており、国民が声を上げない限りニューヨーク市のような変化は期待できない。できることをして政治を変えることが苦境からの脱出の道である。

2025-11-06

ニューヨーク市民は自分たちに必要なゾーラン・マムダニ氏を市長に選んだ

 ニューヨークで4日行われた市長選で、民主党進歩派のゾーラン・マムダニ州下院議員が当選した。トランプ大統領は「狂った共産主義者」とののしり脅していたが、その攻撃を跳ね返して勝利した。34歳のマムダ二氏を新市長にニューヨーク市民は選んだのである。
 マム ダニ氏が訴えたのは、家賃凍結、無料バス、保育無償化、最低賃金引き上げなどを公約し、公共の再生を図るとしていた。その財源は利益を上げている大企業と一部の富裕層への課税によるとのべている。
 金融資本、不動産業界、保守派メディアは市政をつぶそうとするでしょうから容易に進むとはいえませんが、勝利した原動力は10万人を超えるボランティアが参加した戸別訪問であるとされており、市民も生活の変化を求めた結果であり、マムダニ市政を支えていくと思います。
 政策を訴えるには個別訪問で対話することであると考えますから、世界で唯一戸別訪問が禁止されている日本で政治を変える難しさを感じます。

2025-11-05

政治家は自分の行動・行為が適正というなら、それを示す書類を示すべき

 日本維新の会の藤田文武共同代表が、自身の公設第一秘書が代表を務める会社に公金約2000万円を支出し、その会社が公設秘書に年720万円の報酬を支払っていたという税金還流の疑惑を「赤旗」日曜版が報道したわけです。
 これに対して藤田氏は4日の記者会見で、「法的にはどこから切り取っても適正だ」と主張し、疑惑を否定した。同時に、今後は公設秘書の会社への発注を取りやめ、維新内規を見直しと指摘した。
 適正、適法というのであれば内規を見直す必要ではないかと思う。適正、適法とのべているが、それを国民が納得できる書類等の裏付けされたものを提示しないと回答になっていないと考えます。
 もう一つ重大なことは、取材時に記者が提示した名刺の画像が公開されたことである。自分の身分を明らかにするため持参するのが名刺であります。その名刺が公開されたことは、その個人のプライバシーが公開されることであり、個人情報保護の観点からも侵害行為といえる。
 藤田氏は4日の会見で「携帯番号は消しているし、メールアドレスのドメインを消している。それ以外は住所を含めて公開情報だ」とのべ、問題ないという認識を示した。 
 どのように言い訳しようとも、プライバシー侵害であり、権力からの監視強化に道をきらくことになる。報道の自由や民主主義の根幹が揺るがされており、権力の怖さを甘く見てはならないことを感じる。

2025-11-04

学ぶ者ものと教える者がいれば教育は成り立つ 教育は役割をしているか

 今日の中日新聞社説は教員の働き過ぎを論じている。負担軽減には定員を増やす抜本策こそ必要であるとのべている。
 いま小中学生の不登校は35万人を超えているし、精神疾患による休職教員は7千人を超えている。学ぶ者と教える者が苦しんでいる。学ぶことができない、教えることができないということに文科省は深刻に考えているのかはなはだ疑問である。
 先日も子どもから「自分は頭が悪いから」という声を聞いた。運動会の代休日に教員は出勤しているらしく、19時前まで校舎に明かりがついていた。教える側の教員が余裕をもって安心して子どもに対応できる環境が保障されなければ、子どもにその影響が及んでいくでしょう。
 教育の目的は人格の完成である。そのための教育であるべきで競争と序列をつくることが子どもは学ぶことに喜びを感じるでしょうかか。常に他の仲間との競争にあるわけですから、友情とか連帯は長くは続かないと想像します。
 教育に大切なことは子どもができるということではなくわかるということではないかといま思っています。子どもを中心に教育の立て直しをしなければ悔いが残るままに進んでいくのではないでしょうか。                  

2025-11-03

リニアの行き詰まり 土の声を聞かないからである

 JR東海は10月29日、リニア中央新幹線(品川―名古屋間、286キロ)の工事費がさらに4兆円増え、11兆円になる見通しであると発表した。開業時期は令和35年を見通しているようですが、確定とはのべていない。
 工事費は2014年の着工時点で5・5兆円であった。21年に7兆円に修正し今回11兆円になる見通しということで、当初の倍となったわけである。
 今回の増加は、建設資材や労務費の高騰、今後の物価高(2・3兆円)、トンネル工事などの難工事(1・2兆円)、シールドトンネルなどの仕様見直し(0・4兆円)をあげています。開業時期は確定していませんし、今後の状況によって工事費はさらに増えることが考えられます。
 リニア新幹線は全体の8割はトンネルであり、都市部は大深度、南アルプスではトンネル工事の見通しは立っていません。静岡大井川流域の水資源への影響、井戸枯れや水・気泡が出ているトラブル、大量の残土の処理は確定しておらず、簡単に解決するものではありません。
 信濃毎日新聞社は、本格化するリニア工事によって地域に何が起こっているのかの取材が21年秋から始まり、リニアは誰を幸せにするのかという視点で「国策民営」のリニア現場や土の声を書籍にしています。
 あらためて書籍を読み返しながら、リニアは誰も幸せにしないのではないか。自然破壊と住民の暮らしを壊すだけではないか。政府とJRは、経過を振り返り計画の見直し・中止を検討すべきと考えます。

2025-11-02

ワールドシリーズ、 熱戦のすばらしさに感動する

 今年のワールドシリーズは連覇を狙うドジャースと32年ぶりのチャンピオンをめざすブルージェイズの闘いであった。両チームの力はほぼ互角で7戦までもつれ延長11回5−4でドジャースが勝利した。MVP(最優秀選手)は3試合投げ3勝あげた山本由伸投手が獲得した。延長戦が2試合ありどちらに勝利が傾くか最後まで分からなか?つたが、山本由伸投手の大活躍があり勝利がドジャースに傾いたということである。
 ブルージェイズは素晴らしいチームであり守備も素晴らしく打撃も長打を含めてファンに感動を与えた。日本人選手3人の活躍は素晴らしく,大谷翔平選手は中3日で登板し、山本由伸投手は第6戦、7戦と連投した。日本人にとってうれしいことであるが、疲れをとるためゆっくり休養して来年に備えてほしい。体力はもとより精神力の強さに感嘆する。
 今年のワールドシリーズでの日本選手の活躍を見て日本のプロ野球選手が大リーグに挑戦するのが増えてくるのではないか。次どうなるか楽しみである。
 ドジャースの優勝おめでとう。

2025-11-01

読書は人生を生きてウィくのに力を与えてくれるので習慣としよう

 先月の27日から読書週間が始まっています。いま読書離れが進んでいますが、書店の激減が環境を悪くしています。
 文化庁の調査では1カ月に1冊も読まないが63%と多数になっています。読書量が減っていることの理由にスマホなどの情報機器に時間が取られる(約44%)、仕事や勉強で忙しく読む時間がない(39%)となっています。 
 ベネッセの調査では小中高生の半分は読書が0分ということです。1日の読書量の平均は小学年生4年生から6年生で15・6分、高校生で10・1分になっています。それに反比例してスマホの使用時間が増えているわけです。
 書店数は2003年には約2万1千店舗ありましたが、23年には1万1千店舗と20年で半減しています。書店がない市町村は全体の約28%、書店がないか1軒しかない市町村は約47%を占めています。
 2001年に制定された「子どもの読書活動推進法」では「読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことができないものと」とのべています。
 本を読んでいてわからない字があると父母に聞きおぼえたことは誰でもあるでしょうし、読み聞かせで本が好きになった人もたくさんいることでしょう。書物は自分の人生に大きく影響を与えてくれたという多くの人がいるでしょう。読書は人生を豊かにしてくれます。
 人に影響を与えるものとして両親、先生、先輩などがいますが、読書はそれらと同じように生き方を会得する機会になります。図書館の充実や読書が十分できる予算措置が取られることも欠かせません。将来を担う小中高生が読書を十分できるような教育環境が必要と思います。 
  

2025-10-31

トランプ大統領の核実験指示 日本政府は沈黙(批判、反対できない) 

 トランプ米国大統領は30日、SNSへの投稿で、他の核保有国と同等の水準で核実験を直ちに開始するよう国防総省に指示した。世界が平和への努力をしているのに逆行する行為で核実験はすべきでない。
 ロシアやイスラエルが核兵器使用をほのめかしているように危険な状況が生まれているが、核兵器禁止条約は発効しており、条約が各国で広める活動が行われていることからも国際的に批判がおきるでしょう。
 核不拡散条約(NPT)第6条が定める核保有国の核軍縮義務に違反するものである。核兵器は人類が使ってはならない兵器であることは広島、長崎の歴史が示している。
 高市政権は、トランプ大統領の声明について、コメントを差し控えるとのべているが、唯一の被爆国の政府として、ふがいない態度であり、米国政府に忖度しなければならないのか怒りがこみあげてくる。

2025-10-31

同窓会が開かれました。長く生きてこられたことに感謝の声の連続

 30日に中学校の同窓会が開かれました。昭和33年度卒業ですから81歳か82歳です。卒業生の約1割40名が参加し旧友をあたためました。
 戦後80年ですが、それよりも少し長く生きてきたわけですが、いま元気でおられることがみんなの感謝の気持ちでした。それぞれの人生は違っていますが、運転免許証を返上して自由に動くことができない悩み、少し認知症になりかかっているという友、県のぺタンク大会で優勝したと自慢する、孫や子どもに囲まれて生活している喜びを語る、同じ町内の同窓生がなくなって非常に残です、などとそれぞれの声がテーブルを囲んだ対話で聞かれました。
 わたしは運営する一人として、これまでみなさんそれぞれいろいろなことがあったでしょう。今日まで社会の発展に貢献し、元気でこられたことに自分で自分をほめていいのではないでしょうか。そしてまた会うことができるよう楽しみながら生活をしていかれることを願っているとのべました。
 今年はほかの用とかさなった、健康がすぐれないので欠席しますという返信ハガキの文面を見ますと、同窓会が健康に生きていかれる一つの機会であると思っことです。