前朝日町議会議員
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2023-04-02

政府の「少子化対策」案は異次元とはとても言えるものでない

 岸田政権が3月31日に発表した「子ども・子育て政策」の試案は異次元とはとても言えない内容です。選挙目当てなのかと思えるほどで、財源を示しておらずいつものパフォーマンスといわれても仕方がないでしょう。
 現在の雇用状況を考えると「106万円の壁」を若干修正したところでは、何の役にも立たないはずです。この間賃金は実質下がっているのですから、賃金の上がる、正規職員が当たり前の国にしない限り少子化対策になりません。
 教育費負担が下がるのかと思いましたが、給付型奨学金の対象拡大、修士課程で授業料後払い制度(出世払い)を導入するとしていますが、授業料の抜本的引下げや入学金制度廃止などの視点が入っていないことも本気でないということです。
 この2点だけ見ても、異次元の「少子化対策」とはかけ離れた対応であり、少子化は進んでいくことに警告を発したい。

2023-04-02

4月の食品値上げは5106品目と物価高の連続です

 4月は入社、進学など新たな人生に進んでいくという門出の月ですが、生活を苦しめる食品の値上げが待ち受けている月になっています。
 4月の食品値上げは帝国データバンクの調査によると5106品目です。今年も2万品を超える見通しであるとしています。
 物価高から生活を守るには物価高を超える賃金になることです。労働者の7割を占めている中小企業の賃上げができるかどうかです。賃上げを予定している中小企業は58%と調査がされており、残りの約4割は未定か見送りとされています。賃上げ予定の58%の中小企業でも物価高に見合う引き上げは19%です。
 政府は中小企業が賃上げを出来るように支援策を講じるべきであり、最も効果的な消費税減税を少なくとも時限的に実行すべきです。
 今日のテレビで岸田首相がゴルフに興じている画面を流していましたが、国民の目には「岸田さん、ゴルフをするときでありません。国民の暮らしを守る努力をもっとすべきです」と批判の声がされるでしょう。テレビもただ報じるだけでなく、国民目線で厳しく指摘すべきです。

2023-03-30

まもなく4月なのにいい話はありません

 高齢者にとって年金支給は死活問題です。4月からは年金が本来の物価上昇に合わせるべきですが、少子高齢化に合わせて年金支給水準を下げる「マクロ経済スライド」が発動したため、本来の物価上昇率2・5%に対して68歳以上の場合、0・6%引かれ1・9%増にとどまります。67歳以下の人は0・3%減の2・2%増ということですから、一層厳しくなります。
 大企業の賃上げは物価上昇分を超えたのは2割に過ぎないと報道されています。ですから大部分の働く労働者は物価上昇率にはるか及びませんから、非正規労働者を含めて希望のある春にはなりません。
 貧富の差はますます拡大するでしょうし、大軍拡により軍事費は5年間で43兆円増えますから、来年度予算で社会保障費の自然増が1500億円圧縮されたように、あらゆる生活関連予算が削減する厳しい冬の時代に突入しようとしています。
 憲法9条を守るために大軍拡に反対する必要がありますが、生活を守るためにも大軍拡に反対することは命を守ることになるのです。

2023-03-30

みなさんの温かいお言葉にうれしくなります

 桜が満開の中で今日も議会活動報告を配布しています。途中で車を止められ本当に選挙に出ないのですかとたずねられました。理由を詳しくのべましたが、今後も朝日町のために力を尽くしてください。長い間ご苦労さんでしたとねぎらいの言葉をいただきました。この時ほどやってきてよかったと思います。
 また、いつもあなたに投票しているという方から残念だけど仕方がないですねと残念な気持ちを織り交ぜて語ってくださいました。
 議会活動報告を配布していると、選挙に出ないのだからそこまでするのという言葉をいただきました。わたしとしては最後まできちんとしていきたいということをのべますと納得していただきました。
 ある職員はたくさんの質問や提案をいただいてきたので、われわれにはいい勉強になりましたという感謝の言葉をいただきました。
 今日で3日目になりますが多くの人と会話させていただきました。今日まで長く議員として活動させていただきましたことへの感謝の気持ちをのべるのでありますが、みなさんの言葉は今後の生活に大きな財産になると思いながら、気楽に話してくださることが大変うれしく思いました。

2023-03-29

立候補者のパンフレットが投かんされていた

 来月の選挙に向けて予定候補者は自分の素顔と政策を織り込んだパンプレットを配布されています。ただ各家庭に投函するだけでいいでしょうか。有権者には候補者のパンプレットが郵便受けにあったという受け取り方ではないでしょうか。
 候補者はパンフレットをもって家庭の方と対面すべきです。疑問や質問があるでしょうから、答えることにより信頼が生まれ、せっかく訪問してくれたので投票所で選択されることになるのではと思います。
 わたしが立候補したときは、各家庭を訪問しました。不在やお勤めがありますので2度や3度は訪問した経験があります。最後には時間切れで少しばかり投かんしました。
 そういうつながりが日頃対面できなくても議会報告を通じてつながっており、選挙不出馬のあいさつで先方から逆に大変お世話になりましたという言葉をいただきました。
 楽することでたまたまうまくいったとしても、長期にわたって支持していただくことは難しいと思います。わたしの場合でも、途中で意思疎通になった方はあります。多くの人と対話することが選挙を進める上での一番いい方法ですし、それが基本と考えます。
 みなさんは有権者としてどう考えておられるでしょうか。

2023-03-28

議員活動報告№88アップしました

 議員活動報告№88アップしました。いつものように一般質問、予算案の大事な点、条例案については反対した項目を取り上げています。
 同時に今期議員任期4月29日ですが、議員の仕事を終わる報告をしています。その理由、過去の活動の振り返りや自分に影響を与えてくれた人についても取り上げています。
 次期選挙に立候補しないことについては、大半の人は残念である、まだできるのではないか、意見をのべたりチェックする、反対する議員がいなくなるのではと心配を含めて意見をいただきましたが、議員活動報告でのべている理由や自分の経験を踏まえて必ずみなさんの期待に応えられる議員は現れるとのべました。具体的に期待している議員がいることも説明しておきました。
 今日から配布を始めましたが、体力的に厳しいことであると痛感しています。今後4年間続けることはとてもできませんし、新聞折込なら議員を止めるべきと思っているからです。
 今年中に80歳になります。自分の意思で決められたこと、みなさんからいつまで議員をしているのかという言葉がなかったことはうれしいことでした。

2023-03-27

議員の姿、活動が見えないという声

 町民のみなさんと対話していますと、議員の姿や活動内容が見えないという声を多く聞きます。本当に自分たちのために活動してくれているのか知りようがないということです。議会だよりは発行されていますが、行政とのやりとりは表面上だけで深堀がないという声を聞きました。
 議会だよりは編集上限界(1回目の質問と答弁)があると答えていますが、議員個人の活動報告もその人の立場がはっきりしていないということで物足りないとの言葉をいただきました。
 以上のことから、議員の立ち位置をはっきりさせないと、町民の方には議員の姿見えなくなる、刺激的なものを感じないのかもしれません。必要な場合は行政と対立し、提案される議案に反対する姿勢を求めておられるのではと思っています。
 わたしはいろいろと話をしましたが、議員の自己改革がない限り信頼を得ることはできませんし、議員報酬引き上げを求めることは難しいと感じたことです。

2023-03-26

人権は「不断の努力」を欠くと侵害や奪われることになりかねない

 法政大学前総長の田中優子さんは月1回、中日新聞の視座のコーナーでわたしたちに多くのことを教えてくれている。今日のテーマは「人権」再考という内容でした。
 人権ということでは日本国憲法「第3章国民の権利及び義務」で詳細に規定されている。第11条で国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在および将来の国民に与えられる、としている。人権は生まれた時から持っているものと説明されている。
 生まれた赤ちゃんにも人権があり、子どもの権利条約が制定されているように人権が守られてこそ、人の人権も守ることができるということでしょう。
 第97条では、この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に耐へ、現在および将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである、と規定されている。自民党の憲法改正案では97条は廃止されている。国民主権ではなく、天皇主権ということから削除されていると考えます。
 田中さんは、人権は単なる言葉ではない。その背後にある人間の命を感じ取れなければ、人に伝えることができない。しかし、それを伝えられないのは日本の危機であるとのべておられます。人権は憲法の柱だからと理由を説明されている。
 人権侵害の最大のものの一つには死刑制度いでしょう。どんな人間にも人権がある。そうであるからこそ互いにリスペクトするはずです。人権を考えたら、大量殺人を引き起こす戦争は避けなければならない。
 人権は人間の尊厳にかかわるものです。天皇主権であり、男女平等でなかった、思想・信条等が保障されなかった戦前において、戦争反対、国民主権を求めて闘ってきた歴史は、人権確立への闘いということであるといえます。それが結実した日本国憲法を実践と擁護をわたしたちの歴史的任務ということです。
 田中優子さんの文章から思ったことです。

2023-03-26

人権は「不断の努力」を欠くと侵害や奪われることになりかねない

 法政大学前総長の田中優子さんは月1回、中日新聞の視座のコーナーでわたしたちに多くのことを教えてくれている。今日のテーマは「人権」再考という内容でした。
 人権ということでは日本国憲法「第3章国民の権利及び義務」で詳細に規定されている。第11条で国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在および将来の国民に与えられる、としている。人権は生まれた時から持っているものと説明されている。
 生まれた赤ちゃんにも人権があり、子どもの権利条約が制定されているように人権が守られてこそ、人の人権も守ることができるということでしょう。
 第97条では、この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に耐へ、現在および将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである、と規定されている。自民党の憲法改正案では97条は廃止されている。国民主権ではなく、天皇主権ということから削除されていると考えます。
 田中さんは、人権は単なる言葉ではない。その背後にある人間の命を感じ取れなければ、人に伝えることができない。しかし、それを伝えられないのは日本の危機であるとのべておられます。人権は憲法の柱だからと理由を説明されている。
 人権侵害の最大のものの一つには死刑制度いでしょう。どんな人間にも人権がある。そうであるからこそ互いにリスペクトするはずです。人権を考えたら、大量殺人を引き起こす戦争は避けなければならない。
 人権は人間の尊厳にかかわるものです。天皇主権であり、男女平等でなかった、思想・信条等が保障されなかった戦前において、戦争反対、国民主権を求めて闘ってきた歴史は、人権確立への闘いということであるといえます。それが結実した日本国憲法を実践と擁護をわたしたちの歴史的任務ということです。
 田中優子さんの文章から思ったことです。

2023-03-25

元技能実習生に逆転無罪判決

 孤立死産したベトナム人元技能実習生のレ―・ティ・トゥイ・リンさんが、死体遺棄罪で問われた事件の上告審で、最高裁第2小法廷(草野耕一)は24日、一審と二審の有罪判決を破棄し、無罪の判決を出しました。しかも裁判官全一致の意見でした。 
 リンさんが自宅で双子を死産し、遺体をタオルで包み、弔いの手紙とともに二重の段ボール箱に入れ、テープで封をして自室の棚に置いた行為を、裁判長はその様態自体がいまだ通俗上の埋葬等と相いれない処置とは認められないから、刑法100条の遺棄に当たらないと判断したということです。
 リンさんは出産すれば働くことができないので、やむに已まれず行った行為であるが、当人は弔いの気持ちと行動を示しており死体遺棄には当たらないということの判断は正しい判決であると思います。
 人の気持ちに寄り添う心を持ちたいものである。