1968年に福島第一原発の工事現場を見学されたが、海岸段丘を25mも削る工事であり、現在地下水が建屋の中に流れ込んでいる原因となっているということで、1971年の運転開始後の見学会では、東電の「安全」の説明は得意満面で話し、質問には薄笑いを浮かべながらの答弁であったということでした。
除染については、2017年春に一応終了した。その方針は「家屋除染は周囲20mまで」「田畑は表層5センチまで剥ぐ」「山林や池沼の除染はおこなわない」「再除染はしない」「被ばく量の自己管理」という無責任な対応であった。市町村に責任を負わせ、目標値を年間20シーベルトに決めたことであったと説明された。
小児甲状腺がんは2023年9月30現在、328人ががんまたはがんの疑いがあり、275人が手術を受けたということでした。わたしもニュースで怒りを感じたが、患者は直接原爆が原因でないという医学関係者の無責任な発言が流布された。
反対を無視して「汚染水の海洋投棄」が昨年8月24日に始まったが、ラジオで問うた相馬市の高校生がドキュメンタリー番組を制作した。賛成は41%、反対 55%だった結果を紹介した。高校生の力に未来への希望を抱かせます。
以上はわたしが初めて聞く内容です。
山崎さんは震災から13年になるが、考えていることを10項目のべられた。その中で特に学ぶことが必要なのは、1、「無知」「無関心」「想像力のなさ」が様々な不幸を生む。2、人間は核物質や原子力発電を制御できない。3、地震・火山大国の日本で原発は危険すぎる。4、3・11の原発事故にだれも責任を取らない。5、いつでもどこでも 起こり得る。6、最大の目的は原発を稼働させるのは原子炉内で生まれるプルトニュウム239で核兵器を製造する。
大変貴重なことを教えていただいた講演でした。原発をなくすことは日本を救うことであり、歴史を継承してきた人間として厳しいがあきらめず実現向かうことであると考えます。



