前朝日町議会議員
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2024-08-26

岩国基地の変貌に本当に「戦後」なのかと問いかけるドキュメント24

 日曜日の深夜に日本テレビ系列でドキュメントが放映されている。昨夜は岩国基地の変貌が取り上げられていたので録画して今日見た。
 「戦前リアル」という題名で放映されたが、2005年岩国基地の米軍機を倍増させる米軍再編、つまり厚木基地から米空母艦載機部隊を移転させる計画が示された。当時の井原市長は反対したし、住民投票で圧倒的に負担増の反対を示した。
 ところが、当時岩国市庁舎が建設中で国の庁舎建設補助金が凍結されるというという容赦ないムチの政策を国がおこなった。市長選は井原氏が僅差で敗れ、今度はアメの政策で様々な施設がつくられた。
 その後、岩国基地は変貌を遂げ東アジア最大級の米軍基地となった。同時に沖縄の状況も放映され、日本の「南西シフト」によって米軍基地強化だけでなく自衛隊基地が次々とつくられ、ミサイル部隊の配備を進められているのは台湾有事を想定しているものを見せている。
 同じ基地のまちでありながら、岩国の住民は戦争への危機感は少なく、施設ができたことを歓迎する声もあり、それと比べて沖縄のまちでは先の沖縄戦の歴史が継承されており、戦争によって自分たちは捨て石にされるという意識がありその差を強く感じた。
 米軍は自衛隊基地で共同訓練をするようになっており、日本の民間空港や港の利用も有事において使用することを言及していることも説明されている。
 山口放送の制作であるが、基地問題は基地を抱えている自治体の問題でしょうかと問いかけており、今の日本は本当に「戦後」なのかと訴えていることが強く響いてくる。
 現実の状況を過去にさかのぼって伝えており、題名の「戦前リアル」ということがタモリ氏がのべた「新しい戦前」ということが今の姿であることをあらためて認識したい。山口放送の努力に敬意を送りたい。

2024-08-25

リーダのあり方について議論されていた

 9月には自民党と立憲民主党のトップを選ぶ選挙が行われます。11月には米国大統領選挙もあります。最近では兵庫県知事の行動に問題が指摘され百条委員会が開かれています。
 ちょうど今朝のTBSサンデーモーニングの「風をよむ」コーナーでリーダーについて特集されていた。ゴリラの研究で有名である山極寿一さんのゴリラ社会のリーダーについての説明後、出席者から意見がのべられた。
 リーダーには共感力、未来力、想像力、聞く力が必要であることがのべられたと理解します。わたしはそのうえで、責任力(間違いを率直に認める)ことが必要と思います。そして組織運営の基本は集団態勢で個人責任と集団責任を明確にし、リーダーが最終責任を持つという自覚が必要であると考えます。組織のメンバーの意見が吸い上げられていないことが大きな欠点とみます。
 特に安倍政権以降から独裁ともいえる上からの力の指導が組織の活性化と前進を阻んでいます。だれも責任を取らない、感じない、その組織に居座るというリーダーとして失格である人間に牛耳られているのが現在の姿ではないか。
 こういう立場から自民党と立憲民主党のリーダー選出を見ていきたい。

2024-08-24

トリチウムを含む放射能汚染水の影響は漁業者だけにとどまらないだろう

 東京電力福島第一原発事故で発生する放射性汚染水を処理した後に残るトリチウムを含む汚染水を基準値未満に薄めて海洋に放出してから1年となる。基準値が果たして適正なものかは明らかにされていないと思われる。
 この1年7回実施して5・5万トン放出したが、漁業者には理解を得られるものではない。中国を輸出先としているホタテを扱う関係者は一番影響を受けている。岸田首相は漁業者が継続していけるように支援をするとしたがどうだろう。言葉がけではないかと思ってしまう。
 全漁連の坂本会長は23日、これまで通り「漁業者・国民の理解を得られない処理水の海洋放出に反対であることは変わりはない」と声明を発表している。
 今後も放出が続くが海では海水の中に残されているのであるから影響は人体に及ぶのではと考えます。世界全体に影響をもたらすと考えるのが自然です。海洋放出は止めることが安心・安全の一番の方法です。

2024-08-23

高校野球決勝戦は素晴らしい攻防で見ている者を魅了してくれました。

 第106回全国高等学校野球選手権大会の決勝戦が行われました。勝敗は延長10回タイブレーク方式により京都国際高校が関東第一高校を2対1で勝利しました。優勝した京都国際高校におめでとうといいたい。同時に惜しくも準優勝になったが関東第一高校にもおめでとうといいたい。
 初回から茶の間で見させていただきましたが、攻撃する方も、守る方も技術の高い攻防で勝利がどちらに傾いてもいいような熱戦でした。基本がきちんと教えられているようで、何事も基本が大切だと思いました。
 高校野球のすばらしさは全力プレーであり、20人の選手が力を合わせて挑んでいくことに心に熱いものを感じました。試合終了後、両チームは健闘を称えあって挨拶するわけですが、両チームの選手どうして互いに剥ぐしている光景は相手をリスペクトするスポーツマンとしての気持ちが出ていました。
 両チームの選手は人生の中で尊い経験をしたものと思いますし、団体競技のすばらしさも味合わせていただきました。勝者が敗者を称える、敗者が勝者を称える、観衆は両チームに同じように健闘を称える姿はさらに心に響きました。大変すばらしい時を過ごさせていただきました。

2024-08-22

原発は廃炉にすべきです

 東京電力福島第一原発2号機の燃料デブリの試験的取り出しが今日予定されていましたが、実施できずまた延期となりました。
 政府は原発再稼働を狙っていますが、原発事故を起こした福島第一原発での廃炉の予定が遅れていくことを考えると、原発の再稼働は未来にとって有益なものでありません。
 国民の安全と健康、国土の保全を考えると廃炉を決断すべきです。

2024-08-22

貿易赤字は2カ月ぶりに赤字、赤字幅は前年同月の約10倍

 7月の貿易収支は2カ月ぶりに赤字となりました。輸出額は9兆6192億円、輸入額は10兆2410億円で差引6218億円の赤字となった。赤字幅は前年同月の約10倍となっており、好ましい状況ではありません。
 輸入は4カ月連続で増加しており、原油が12・7%増、医薬品が45・5%増、中国からのスマートフォンなどの通信機が47・1%増となっています。依存度の強いものばかりでこの状況は続きそうです。
 輸出は10・3%と増加していますが、輸入の16・6%増を考えると輸出の伸びが期待されています。しかし、自動車関係に依存しており、輸出量は落ち込んでいますから、産業構造の転換が求められています。

2024-08-21

終戦記念番組で歴史の重さを感じた。

 NHKは終戦の8月15日前後にいくつかの特集番組を放送した。戦争の悲惨さと戦後の米軍に支配されていく過程は歴史の教訓にしなければならない。いまもそうであるが、戦争は弱者である子ども、女性、お年寄りに犠牲をもたらし、戦争遂行者は生き残っていくのである。
 ETV特集で昭和天皇 秘められた終戦工作 は天皇を擁護しながら戦争を終結させる過程が語られていたが、天皇は言葉や気持ちがどうであろうと戦争責任を取ることはなかった。このことが戦後の日本を民主主義国家に進めさせる力を弱めることになったのではないか。
 岸信介や賀屋興宣など戦犯が生き残って戦後の政治を牛耳っていくことが不幸の始まりであり、日米安保条約の締結が今日まで日本を支配してきている。
 国民の発言が許されなくなることで戦争への道が加速していった戦前の教訓を生かしていかなければならない。人々が考える力を弱めようとテレビは消費するものに変質されてきている。疑問と批判を持たなければいつか来た道になってしまうことを8月の貴重な番組は教えてくれる。

2024-08-20

米不足が国民の食に影響を及ぼしている。

 米がスーパーなどで不足していると報道されている。価格も当然高騰します。食料政策に問題があるように思いますが、農林水産省ではおよその見解を以下のように示している。
 1、全国的には在庫はあります。南海トラフ地震、台風などへの備えで、いつもより多めに買っておく。
 2、外食産業は不足していない。
 3、2、3週間後には新米が流通する。
 4、6月の在庫は150万トン。1カ月は60万トンで7、8月はまかなえる。
 4,備蓄米を供出すると、値段が下がり農家に影響を与える。
 以上が主な見解ですが、農水省が本当のことをのべているとは思われません。しかも来年7月までの需要見通しを23年度より29万トンも減らし673万トンと見積もっています。
 安倍政権下の18年、政府はコメの需給を調整する減反政策を廃止し、農家任せにしてきたことが現に起こっているのです。需給の変化で価格が高下します。農家の経営や国民生活に影響をもたらすのです。
 コメの需給と価格が安定するよう責任ある農政へ転換すべきと思います。 

2024-08-20

岸田首相の退陣で自民党の信頼回復ができると国民は思っていない

 共同通信社は17日から19日にかけて全国緊急世論調査を実施した。岸田首相の退陣表明を受けてからの国民の受け止めを聞いたものである。
 岸田首相は、自民党の裏金事件に対する責任を取るため退陣すると説明しました。質問は、岸田首相の退陣が自民党の信頼回復のきっかけになると思いますかでしたが、信頼回復のきっかけにはならないとの回答は78・0%でした。
 国民は自民党そのものへの不信が強くあり表紙(総裁)を変えて乗り切ろうとしている魂胆まで見抜いていると思います。裏金事件に関係した議員が議員辞職してこそ信頼回復をめざそうとしている自民党の意志を示すべきです。
 マスコミは総裁選を通じて、その点を追求しなければその役割は果たせないでしょう。マスコミも国民らか信頼されるかどうかの岐路にあることを知るべきであります。

2024-08-19

自民党政治にこれ以上騙されてはいけない

 自民党総裁選挙に二桁の議員が名乗りを上げている。今日、小林鷹之衆院議員が立候補表明をした。NHKは高校野球を中断して記者会見を中継していたが、これから40日間あまりマスコミのジャックでパリオリンピックのように情報の垂れ流しが茶の間を占領する。国民はこれに流されてはいけない。
 裏金問題や統一協会との癒着、米国に従う外交政策、敵基地攻撃能力が可能となるような戦争国家政策、大企業優先で国民を置き去りにする経済政策を根本から改革する候補者は誰一人いない。
 企業団体献金禁止を葬り去った自民党全体の方針から立候補者は誰も改革する意思ではなく、言葉だけ威勢が良くてもアメリカ言いなり、大企業奉仕の自民党政治は変えられない。
 わたしたちは自民党が生まれ変わるといくら述べたところで騙されてはいけない。それよりも不十分であるが立憲野党の政権を求めるべきである。憲法を守らない政党に政権をゆだねてはならない。
 新しい戦前が大きく迫っていることを忘れてはならない時である。