前朝日町議会議員
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2024-08-29

教員が求めているのは基礎定数改善と長時間労働の法的歯止めである

 中央教育審議会は27日、「質の高い教師」の確保に向けた総合的な方策を盛山正仁文部相に答申した。教員が求めている内容になっていません。
 現状は学級担任や産休代用教員の確保ができないとか難しいため、教員の不足を教頭などが代用していることです。そのために長時間労働となっており、児童や生徒に向き合う時間が取れない、授業準備をする時間が取れないなどです。
 当然のことながら教師をめざす学生は減ってきており、教育実習での実態が教師をめざさない原因の一つになっています。質の高い教師を求めるなら真正面から困難な問題に立ち向かうべきですが、これまでの延長であり、より困難が増すと思われます。
 基礎定数改善は加配定数の改善に置き換えており、残業代支給は否定して調整額の加算で済まそうとしています。残業代の支給の仕組みは否定しています。
 一方、中堅教員に「新たな職」を設けることを提案しています。教員を分断する方向にもっていくように思われます。
 教員がゆとりをもって児童・生徒に向き合うためには教員の増員は不可欠であり、そのことは子どもの学びを豊かにするものです。これでは教育が良くなるとは思えません。教員の代表である教員組合と話し合うことが解決への道であることをのべておきたい。

2024-08-29

原子力規制委員会は敦賀2号機の再稼働を認めないことを決めた

 原子力規制委員会は28日、日本原子力発電(日本原電)敦賀原発2号機について、原子力建屋直下に活断層がある可能性が否定できないとして、再稼働の前提である新規制基準に適合しないという審査書案を了承した。
 2012年に規制委員会が発足後、初めてのことです。しかも委員6人の全会一致であり、田中委員長は「大きな決断と考える。今回の決断に迷いはなかった」と述べたように疑いの余地を残していません。
 日本原電は再申請をする方針といわれており、この決定を覆すことはできないでしょうし、決定に従って廃炉の決断をすべきです。
 29日から1カ月間の意見公募を経て正式に決定されます。

2024-08-28

自民党総裁選挙と立憲民主党党首選挙に求めるもの

 9月には自民党と立憲民主党の党首選挙が予定されています。両政党とも出馬予定候補の会見や候補者名が報道されています。政党の党首選挙はその党の内部の選挙ですから多くの国民はかかわりはありませんが、今後の政治に大きく影響してくるのは誰もが理解するものです。
 自民党は統一協会との関係をどうするのか、裏金問題の解明と責任及びけじめを明確にするのかは最低必要です。
 立憲民主党は野党第一党でありその立場からてどう行動するか問われてきます。野党共闘をどう作るのか、その政策内容を示すことが重要です。
 以上のほか、賃金が30年間実質上がっていない現状をどう打開するのか、貧負の格差を縮小するため税金の基本である応能負担の原則に立ち返るのか、経済を活性化するためには個人消費を回復することが重要であり、そのために消費税減税、インボイス中止、社会保障分野の充実、農業自給率の50%回復に向けての施策、原発再稼働、気候危機問題への政策を明らかにし、ジェンダー政策を示すことです。
 軍事費倍増で戦争への道に進んでいますが、それが国民にとって正しいのか、対話による外交は紛争や戦争を回避する重要な方針ですが、その内容をし増すことです。
 以上の課題に対しての明確な方針を示してこそ政党の党首選挙のあり方として求められます。国民も総選挙に対して投票する参考にしたいものです。マスコミも政策について報道すべきです。

2024-08-28

関東大震災での朝鮮人虐殺は歴史の事実であり知事は向き合うべきです

 1923年9月1日の関東大震災から9月で101年になる。毎年朝鮮人犠牲者追悼碑の前で追悼式典が行われます。今年も小池東京都知事は追悼文を送らないとしています。2017年より8年連続のことであり歴史認識が問われます。
 小池知事が追悼文を出さないのは東京都の慰霊堂で開かれる大法要で、震災による犠牲者も含めて、全ての方を慰霊するということにしているとのべています。
 大地震で亡くなった被災者と大震災直後から、朝鮮人はこの機に乗じて暴動を起こすというデマが流れ、軍や警察等が集団虐殺をしたのとは全く違います。
 朝鮮人虐殺は歴史の事実であり、日本人が行ったわけですから別に追悼式典をするのは日本人の責任です。小池知事は歴史の事実を否定しているような態度をしていますが、歴史に事実に向き合わない姿勢は容認できません。追悼文を送付するべきであると述べたい。

2024-08-26

岩国基地の変貌に本当に「戦後」なのかと問いかけるドキュメント24

 日曜日の深夜に日本テレビ系列でドキュメントが放映されている。昨夜は岩国基地の変貌が取り上げられていたので録画して今日見た。
 「戦前リアル」という題名で放映されたが、2005年岩国基地の米軍機を倍増させる米軍再編、つまり厚木基地から米空母艦載機部隊を移転させる計画が示された。当時の井原市長は反対したし、住民投票で圧倒的に負担増の反対を示した。
 ところが、当時岩国市庁舎が建設中で国の庁舎建設補助金が凍結されるというという容赦ないムチの政策を国がおこなった。市長選は井原氏が僅差で敗れ、今度はアメの政策で様々な施設がつくられた。
 その後、岩国基地は変貌を遂げ東アジア最大級の米軍基地となった。同時に沖縄の状況も放映され、日本の「南西シフト」によって米軍基地強化だけでなく自衛隊基地が次々とつくられ、ミサイル部隊の配備を進められているのは台湾有事を想定しているものを見せている。
 同じ基地のまちでありながら、岩国の住民は戦争への危機感は少なく、施設ができたことを歓迎する声もあり、それと比べて沖縄のまちでは先の沖縄戦の歴史が継承されており、戦争によって自分たちは捨て石にされるという意識がありその差を強く感じた。
 米軍は自衛隊基地で共同訓練をするようになっており、日本の民間空港や港の利用も有事において使用することを言及していることも説明されている。
 山口放送の制作であるが、基地問題は基地を抱えている自治体の問題でしょうかと問いかけており、今の日本は本当に「戦後」なのかと訴えていることが強く響いてくる。
 現実の状況を過去にさかのぼって伝えており、題名の「戦前リアル」ということがタモリ氏がのべた「新しい戦前」ということが今の姿であることをあらためて認識したい。山口放送の努力に敬意を送りたい。

2024-08-25

リーダのあり方について議論されていた

 9月には自民党と立憲民主党のトップを選ぶ選挙が行われます。11月には米国大統領選挙もあります。最近では兵庫県知事の行動に問題が指摘され百条委員会が開かれています。
 ちょうど今朝のTBSサンデーモーニングの「風をよむ」コーナーでリーダーについて特集されていた。ゴリラの研究で有名である山極寿一さんのゴリラ社会のリーダーについての説明後、出席者から意見がのべられた。
 リーダーには共感力、未来力、想像力、聞く力が必要であることがのべられたと理解します。わたしはそのうえで、責任力(間違いを率直に認める)ことが必要と思います。そして組織運営の基本は集団態勢で個人責任と集団責任を明確にし、リーダーが最終責任を持つという自覚が必要であると考えます。組織のメンバーの意見が吸い上げられていないことが大きな欠点とみます。
 特に安倍政権以降から独裁ともいえる上からの力の指導が組織の活性化と前進を阻んでいます。だれも責任を取らない、感じない、その組織に居座るというリーダーとして失格である人間に牛耳られているのが現在の姿ではないか。
 こういう立場から自民党と立憲民主党のリーダー選出を見ていきたい。

2024-08-24

トリチウムを含む放射能汚染水の影響は漁業者だけにとどまらないだろう

 東京電力福島第一原発事故で発生する放射性汚染水を処理した後に残るトリチウムを含む汚染水を基準値未満に薄めて海洋に放出してから1年となる。基準値が果たして適正なものかは明らかにされていないと思われる。
 この1年7回実施して5・5万トン放出したが、漁業者には理解を得られるものではない。中国を輸出先としているホタテを扱う関係者は一番影響を受けている。岸田首相は漁業者が継続していけるように支援をするとしたがどうだろう。言葉がけではないかと思ってしまう。
 全漁連の坂本会長は23日、これまで通り「漁業者・国民の理解を得られない処理水の海洋放出に反対であることは変わりはない」と声明を発表している。
 今後も放出が続くが海では海水の中に残されているのであるから影響は人体に及ぶのではと考えます。世界全体に影響をもたらすと考えるのが自然です。海洋放出は止めることが安心・安全の一番の方法です。

2024-08-23

高校野球決勝戦は素晴らしい攻防で見ている者を魅了してくれました。

 第106回全国高等学校野球選手権大会の決勝戦が行われました。勝敗は延長10回タイブレーク方式により京都国際高校が関東第一高校を2対1で勝利しました。優勝した京都国際高校におめでとうといいたい。同時に惜しくも準優勝になったが関東第一高校にもおめでとうといいたい。
 初回から茶の間で見させていただきましたが、攻撃する方も、守る方も技術の高い攻防で勝利がどちらに傾いてもいいような熱戦でした。基本がきちんと教えられているようで、何事も基本が大切だと思いました。
 高校野球のすばらしさは全力プレーであり、20人の選手が力を合わせて挑んでいくことに心に熱いものを感じました。試合終了後、両チームは健闘を称えあって挨拶するわけですが、両チームの選手どうして互いに剥ぐしている光景は相手をリスペクトするスポーツマンとしての気持ちが出ていました。
 両チームの選手は人生の中で尊い経験をしたものと思いますし、団体競技のすばらしさも味合わせていただきました。勝者が敗者を称える、敗者が勝者を称える、観衆は両チームに同じように健闘を称える姿はさらに心に響きました。大変すばらしい時を過ごさせていただきました。

2024-08-22

原発は廃炉にすべきです

 東京電力福島第一原発2号機の燃料デブリの試験的取り出しが今日予定されていましたが、実施できずまた延期となりました。
 政府は原発再稼働を狙っていますが、原発事故を起こした福島第一原発での廃炉の予定が遅れていくことを考えると、原発の再稼働は未来にとって有益なものでありません。
 国民の安全と健康、国土の保全を考えると廃炉を決断すべきです。

2024-08-22

貿易赤字は2カ月ぶりに赤字、赤字幅は前年同月の約10倍

 7月の貿易収支は2カ月ぶりに赤字となりました。輸出額は9兆6192億円、輸入額は10兆2410億円で差引6218億円の赤字となった。赤字幅は前年同月の約10倍となっており、好ましい状況ではありません。
 輸入は4カ月連続で増加しており、原油が12・7%増、医薬品が45・5%増、中国からのスマートフォンなどの通信機が47・1%増となっています。依存度の強いものばかりでこの状況は続きそうです。
 輸出は10・3%と増加していますが、輸入の16・6%増を考えると輸出の伸びが期待されています。しかし、自動車関係に依存しており、輸出量は落ち込んでいますから、産業構造の転換が求められています。