前朝日町議会議員
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2024-02-07

どんどん貧しくなる

 厚生労働省が2023年の毎月勤労統計調査(速報値)を6日発表した。それによると名目賃金に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年度比で2・5%減であったとしている。
 物価高に賃金が追いつかなかったのは2年連続で、下げ幅2・5%は消費税が増税された2014年2・8%減以来の9年ぶりとなっている。国民の暮らしが厳しくなっていることは統計からはっきりしている。
 岸田首相は23年の賃上げ引き上げ幅を豪語していたが、物価高に追いつかなければ国民の生活を苦しめていることになる。ますます貧しくなる生活のなかで大企業への補助金の増額や軍事費を聖域化している姿勢を改めない限りよくならない。消費税減税こそすぐすべきである。

2024-02-07

過去を不問にするのか自民党

 裏金事件の推移を見ているといつだれが言い出し、だれがどれだけ受け取り、それを何に使ったのかの全面解明に背を向けているのが岸田首相である。
 さらに盛山文科相が統一協会との癒着が明らかになっても本人は責任を果たさず、辞任もしないことは統一協会を所管する大臣として失格である。そのうえ岸田首相は罷免しようとしない。
 その理由を現在統一協会と関係を断っていれば問題ないということである。政治家の責任は現在だけでなく過去においての行動も問われることは当然である。林官房長官も統一協会との関係が明らかになってきている。同じ論理で済まそうとするだろうが、国民をあまりにもばかにしているといわなければならない。
 裏金事件もあいまいにして逃げ切ろうとしている。野党の徹底的追究こそ大きなカギだし、国民はいつまでも関し続けなければならない。

2024-02-07

能登半島地震被災者に活用しない予算

 6日の予算委員会を見ていますと予算のあり方が問われている例にあいました。
 雇用調整助成金でコロナの時は特例として日額上限は1万5000円で、助成率は最大10/10でした。今回の能登半島地震特例では、日額上限は8490円であり、助成率は大企業が2/3、中小企業が4/5となっています。建物も機械を大きな損害を受けており、コロナ並みの対応であるべきだと思いました。
 質疑の中で2024年度予算案にコロナ時に雇用調整のため労働保険特別会計に繰り入れていた1964億円を一般会計に戻すようにしています。何に使用するのかで財務大臣は防衛力整備計画の対象経費の増額に充てると答弁したのです。
 能登半島地震で困っている人へではなく軍事費倍増に充てるという被災者を見捨てた姿勢ということになります。軍事費の増大は国民の暮らしを破壊していく姿を見た思いです。あらゆる部門で国民の生活は一層苦しめられます。
 憲法が求める政治への転換がどうしても必要です。

2024-02-05

立憲民主党の立ち位置に疑問が残ります。

 昨日投開票された京都市長選挙は自民、公明、立憲の推す松井候補が当選した。かつての民主党に所属していたのでしょうが、立憲とは離れたいたのになぜ支持しともに戦ったのか理解に苦しみます。
 しかも、裏金問題で自民党の腐敗が露呈しているとき、泉代表自身が京都選出の議員といえ節操がないと言えます。選挙戦で自民党の裏金問題での発言はなかったといわれています。自民党にすり寄ったと受け止められています。
 福山哲郎氏は反共産党の姿勢を持っているのは知っていますが、辻元清美氏の応援は多くの人に失望を与えたでしょう。反共の思想が残っている限り野党共闘への道は厳しいという考えを多くの国民に与えたことも残念です。
 もうひと言えば、立憲民主党の大会を表現した参加者の中に連合の芳野会長の姿が中央に収まっているのを見てびっくりしました。立憲民主党員なら仕方がないとしても、政党の大会で中央に収まるのはこの政党の姿を示しているのかもしれません。
 立憲民主党は大会で総選挙において自民党を上回る議席を獲得する目標を立てていますが、京都市長選挙の対応と大会における連合芳野会長の姿を目にして、有権者の中に失望を感じた方が多く生まれていると感じました。

2024-02-05

市民のつながりに依拠し善戦した福山和人こそ地方自治を貫いた選挙であった

 全国に注目されていた京都市長選挙で福山和人候補が前回より当選者との差を詰め善戦した。政党間での力関係は倍以上あるのであったが、開票後のあいさつで市民のつながりを強調しておられたように、市民の力を基礎に政策を訴えられたのは地方自治の姿を反映したもので多くの人に教訓を与えたと思っています。
 選挙戦で訴えた政策が少しでも新市長に取り入れられるように運動されていくと思いますが、歴史を一歩前に進められたことは確かだと考えます。本当にお疲れさんでした。

2024-02-04

日本列島の性質(個性)を生かしていく知恵が求められているという

 今日の中日新聞に「弱さ」と生きる、という田中優子さんの文章に接した。新年早々の能登地震は日本列島に特有の「酷」であったといわれている。
 地震のもたらす日本列島の脆弱さと海に囲まれた列島は個性だとのべられ、それをどう生かすかが求められているということでした。
 原発が日本全体に深刻な影響を与えることは、今回でもあったし、福島の経験を無視して原発増設に進むことは「個性」に背くことになるということになる。
 原発にしがみつくことによって東芝の現状があることを考えると、田中さんは、日本列島を取るか原発を取るか、もはや二者択一の時期に来ているとのべている。原発を取れば日本は存在しなくなることを覚悟しなければならないこととなり、それでいいですかということの警告である。
 東芝のこともあるが、福島原発の汚染水海洋放出も漁業をだめにしていく恐れは大であり、個性を自ら摘み取っていく愚かな行為と考えます。
 今日の日本社会は「生産性」と「利益最優先」であり、人々の人権と生存を破壊していく過程にあると考えます。人が安心して生活ができ、人と人が連帯できる人間関係を再考していくことが必要である。そのために社会構造の転換こそ求められていると、田中さんの文章から思ったことです。
 

2024-02-03

アベノミクスのツケが大変のところまで来ている

 財務省は名目成長率が毎年3%と仮定し、金利は上昇することを含めて27年度には国債費が34兆2千億円に達し、24年度予算案に比して7・2兆円増えるとの試算を発表した。
 そのうち利払い費は15・3兆円で、24年度の1・6倍となる。経済が成長しないと緩和政策から転換することはできそうにない。そのことは国債費を増やすことになり、世界経済の動向により海外の金利が変動するため不安定さは続き、いつ財政破綻が起きるか予測不可能な状況に突っ込んでいるといえよう。
 成長する経済構造にしていくこと、防衛費の2倍増の予算は削除し財政構造を健全な方向に向けていくことがすぐ実行する政策であると考える。
 

2024-02-01

ジェンダー平等に向かおうとしない自民党

 自民党の麻生太郎副総裁が28日の講演で、上川陽子外相の容姿を「おばさん」「そんなに美しい方だと言わんけれど」などと発言した。首相を務めた人がそのような発言をすることが自民党の体質と考えた。
 ところが、無礼発言された上川外相は30日の会見で「どのような声もありがたく受け止めている」とのべた。自分の人権がないがしろにされているのに全く無抵抗である。このような人が外相であることで外交ができるとは思われない。
 さらに、女性閣僚である加藤鮎子女性活躍担当相は「コメントを控えたい」とのに発言に女性活躍担当相として不的確といえる。自見英子地方創生担当相も「私から特段、女性、男性ということについてのコメントはない」とのべた。
 多くの女性は二人の大臣の発言を聞いてびっくりするでしょう。ジェンダー平等を実現するのが社会の課題であり、とりわけ女性にとって虐げられてきた歴史をを歩んできているのである。この感覚で政治をされては国民は信頼は持てない。
 裏金問題等で自民党に政権をゆだねる気持ちが国民に薄らいてきているなかで、人権感覚が全くないということからも委ねることは到底できないのが普通の国民の感覚である。

2024-01-31

リーダーとしての責任が感じられない首相の所信表明

 岸田首相の所信表明演説が行われました。録画を見ながら首相は現状が全く理解できていないもしくは理解しようとしない姿勢といわざるを得ない。
 能登半島地震には物量システム、ドローン配送などの活用を自画自賛した。1ケ月にもなろうとしているのに車中泊やビニールハウスの存在に触れない。とくに原発について一言も発しなかったのは異常である。
 裏金危険については、解明をしようとする意思は見られないし、明らかにされた1昨年より経過しているのにあたりまえのことができていない。企業・団体献金の廃止に否定できであり、逃げ切れるものなら逃げ切りたいという気持ちが言葉の奥に隠されていると思われる。
 物価高騰による国民生活については従来の政策の延長であり、物価上昇を上回る賃金というだけで23年と同じ言葉であり、国民を無視しているということであろう。
 一方、軍拡については日米関係を強化・深化させるとしており、平和外交を進める言葉は前面に出てこない。約8兆円の軍事予算は戦争の危険と財政破綻を生み、国民生活を犠牲にする最悪の予算である。
 憲法改正をのべているが、憲法99条に反する発言であり、一層危険な内閣であり改正反対の声を強めなくてはならない
 岸田首相の演説を見ながら、安倍元首相が選挙演説で「こんな人たちに負けられない」とのべたように、わたしたちは「こんな政党に政権を任せられない」と総選挙で打倒することが必至になってきている。

2024-01-31

老人会(元気クラブ)に行事に参加して

 30日は町の老人会の組織である元気クラブの計画した伊勢神宮参拝に参加した。かつてはバス数台連ねて豪華な姿を示していたが、高齢化とともに会員が減少してきているため今年は40名余りであった。
 最高年齢の人が94歳の方でしたが、それぞれ身体に問題を抱えながらも元気いっぱいの姿は長年生きてきた証であると思いました。
 参加費が1万円でありましたから、行きたかったけれど年金生活のため断念された方もきっとおられたことだと推測します。長年社会の発展に寄与しながら、いつまでも経済的に格差が続いていることは政治がもたらしているものです。
 自民党の裏金事件を考えるにつれて弱いものはいつまでも社会でつまはじきされる運命のあるのかと思うと怒りが沸き上がってきます。来年度予算案で社会福祉費は概算要求時点で高齢化等によって増える分は3700億円としていましたが、予算案決定時点で1400億円削減するという切り捨てがなされたのです。
 行事に参加したみなさんは穏やかな姿で会話等されていましたが、表面とは違って決して満足されてはいない生活ではないかと思います。満足させられているのが現実ではないでしょうか。
 政治も行政もどれだけ国民及び住民のことを考えているかが実際の施策から判断しなくてはなりません。判断できるような情報の発信が少なすぎると考えます。憲法が定めているのが主権在民であり、権力者はその立場を自覚すべきです。
 お年寄りの姿を拝見しながら思ったことを書きました。